小田和正ツアー2023「こんどこそ君と」山口きららドームでの公演も無事に終わりました。

イベンターさんも特殊な環境でいろいろ大変だったようですがピアノにとってもコンディション維持が大変な難しい現場でした。

これまでも海辺の特設舞台や屋外フェス、名古屋ドーム・大阪の京セラドーム・四日市ドーム・出雲ドームなど様々な環境でピアノレンタル・調律をしてきましたが、そんな中でも今回は一番温度湿度の変化が大きく本場前の調整に気を使いました。

どの楽器も温度湿度の変化に敏感に反応しますが、変化した状態を元に戻す作業が難しいのはピアノが一番かもしれませんね。

元々ピアノと言う楽器は調律やアクションの狂いを調整するのがとても難しいですが、失敗が許されないコンサートの現場では作業環境と時間が限られているため、手順や施す内容を的確に行う工夫が最も重要になります。

まぁピアノに限らずコンサート・エンタテインメントの世界ではどのセクションも常に良い結果を求められますが、調律師としては常に自分独りで取り組むポジションなので、孤独感とプレッシャーに負けない強さと技術と経験が必要だと改めて思いました。