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雪国のピアノ調律と暖房の影響

いのまたピアノ|雪国のピアノ調律と暖房の影響

いのまたピアノ公式ウェブサイトを閲覧いただきありがとうございます。

皆さんは、ピアノと温度/湿度変化による影響をご存知ですか?
ピアノを保管する際は、適切な温度/湿度による管理が重要です。
特に冬季や雪国では、暖房の影響(温度/湿度変化)で、ピアノの状態が変化し音も狂いがちになります。

雪国は、何もかもが雪に覆われて、まるで街全体が冷凍庫みたいなるわけですから、暖房使用時とそうでない時の寒暖差はかなり大きくなります。

ピアノがある部屋にもよりますが、室温が1日で20度以上の差があることも普通です。
また、暖房器具によっては湿度も大きく変化しますからご注意ください。
エアコンやFFファンヒーターなどは乾燥しやすく、ガスや石油による移動式のストーブは逆に多湿になります。

温度変化による影響

11月頃から暖房使い始めて約4ヶ月経つと、中音域から高音部にかけて大きいところで2Hzほど低下します。
つまり、1年前に442Hzで調律したピアノが10月頃までピッチはあまり変化しないのですが、暖房を使いはじめた辺りから徐々にピッチ低下がはじまり440Hzになってしまいます。

午前9時の調律開始前の室温は15度、湿度65%で、調律終了時室温は23度、湿度47%でした。
この部屋の深夜の温度が一桁台と考えると、真冬ほどではありませんが初春でも15度程度の温度差があることになります。

この温度変化や温度差は、ピアノも影響を受けてしまうのです。

ピアノの結露

あまり知られていませんが、ピアノ金属部品(フレームや弦)は冬場の暖房によって結露している場合があります。(まるで霧吹きで吹いたような結露)
目安は窓ガラスの結露です。
こんな時はよく見るとピアノ外装も結露で曇っています。
ひどい場合はドライヤーでフレームに温風を遠目にあてて全体に温めて結露をとばしてから調律にかかります。

ピアノは生き物と言いますが、人が環境変化で体調を崩すように、ピアノも敏感に変化しているということですね。
ピアノは弾いても引かなくてもメンテナンスが重要です。
定期的なピアノ調律をお勧めします。

いのまたピアノでは、冬季や雪国のピアノ調律、修理、メンテナンスも承っております。
お気軽にご相談ください!