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グランドピアノの鍵盤蓋の脱着方法

いのまたピアノ公式ウェブサイトを閲覧いただきありがとうございます。
ピアノを使用していて、誤ってピアノの中に物を落としてしまった!なんて事はありませんか?
今回は、グランドピアノの鍵盤蓋から落としてしまった物を正しく回収するために、鍵盤蓋を正しく着脱する方法をご紹介します。
よくあるトラブル:うっかりピアノの中に物を落としてしまうケース
実際にお客様からも相談されるよくあるトラブルとして、「ピアノの中に物を落としてしまった」というケースがあります。
例えば、閉じている鍵盤蓋の上に資料や筆記用具類が置いてある状態で、うっかりそのまま鍵盤蓋を開けてしまうと、置いていた物があっという間にピアノの中に吸い込まれてしまいます。
落ちてしまった物を拾おうと無理に取ろうとしたりするとピアノの内部を傷めてしまう可能性もあります。
鍵盤蓋から落としてしまった物は、そのまま回収するのは難しいので、鍵盤蓋を外す必要があります。そのため、自力で回収したい場合は、鍵盤蓋を正しく着脱してから回収しましょう。
ピアノの鍵盤蓋を外す方法
- 鍵盤裏側にあるネジを外す(左右両方)
鍵盤部分の底(裏側)の左右両方にネジがあるので、両方のネジを外します。 - 拍子木(ひょうしぎ)を外す
鍵盤の端にある拍子木という長方形のパーツを外します。(高音側、低音側の2箇所)
外す際は、鍵盤蓋を開閉しながら拍子木を回転させつつもち上げると簡単に外れます。
※無理矢理外そうとすると、ピアノを傷めてしまうため注意 - 鍵盤蓋を外す
拍子木を外したら、鍵盤蓋をしっかり持ち、まっすぐ上に上げると外れます。
鍵盤蓋は重く、滑りやすいのでしっかり持ちましょう。
ここまで外すと、鍵盤付近の内部が露出し、落とした物が見つかると思います。
ピアノの鍵盤を取り付ける方法
- 鍵盤蓋を取り付ける
鍵盤蓋の両側側面下部に小さな金属の出っ張りがあります。(動画ではおへそと呼んでいます)
本体側にも、その出っ張りを受け止める金具がついているので、この2つを合わせてはめます。
取り付ける際のポイントとして、鍵盤蓋底面に付いているフェルト部分と、黒鍵盤の奥端を合わせると上手くいくと思います。
※重い蓋を持ち上げて取り付けるので、傷をつけないように、焦らず急がず落ち着いて取り付けましょう - 拍子木を取り付ける
高音側は、鍵盤蓋を少し倒しておきながら、拍子木を落としこむとはまります。
低音側は、鍵盤蓋を少し倒しておきながら、拍子木の先についている金具の曲線をイメージしながら入れて落としこむとはまります。
※拍子木の先についている金具は、古いタイプのものだと付いており、新しいタイプだと付いていない場合があります - ネジをとめる
最初に外した、鍵盤部分の底(裏側)の左右両方のネジをしっかりとめます。
以上で、ピアノの鍵盤蓋を外し、落とした物を回収、鍵盤蓋を取り付けるまでの流れになります。
ピアノを演奏していて異音がするというご相談を受けた際も、実はピアノの中に落としてしまった物が原因だったというケースもあります。
今回は自力で分解して回収する方法をご紹介しましたが、難しいと感じる方は無理せず、いのまたピアノまでご相談ください!